排泄介護の心構え
1、気兼ねさせない気配り
 トイレは待てるものではないので、待たせずに援助することが大切です。その人の生活習慣や食事、時間帯などを見計らってこちらから声をかけたり、声をかけやすい環境を作ることが大切です。
2、お互いに遠慮しすぎない
 一番気になることは後始末やにおいです。排泄用具をうまく使い、生活環境を整えることでお互い気兼ねや遠慮をなくすことができます。
3、羞恥心は年齢や性別に関わらない
 高年齢である、男性だからなどに関係なく羞恥心は誰にでも、いつまでもあるということを心がけておきます。
4、健康状態を知るバロメーター

 排泄物を通じてその人の健康状態を知ることができます。観察することで異常を見つけ、早期に発見することができます。まずは正常な状態を知ることが大切です。

5、プライバシーを守る
 排泄行為はプライバシーの問題に深く関わってきます。介護される方のプライバシーを守り、苦痛、疲労、不安を少なくするための環境を整えることが大切です。
 
介護される方の状態に即した対処方法
1、伝い歩きができればトイレへ
 居室は出来るだけトイレの近くにします。廊下やトイレを明るくして転倒が無いように段差を無くしたり、手すりをつける工夫をします。冬場、トイレの中が寒い、便座が冷たいなどのときは暖房器具をつけたり、便座カバーをつけたりします。トイレ中で気分が悪くなったとき、誰かを呼べるようにセンサーや呼び鈴をつける方法もあります。介護される方は、しゃがみ込むという動作が困難になっています。和式より洋式のトイレの方が楽に立ち上がりをすることができます。
2、立ち上がることができればポータブルトイレを使用
 ベッドの横にポータブルトイレを置くときは、ポータブルトイレとベッドの高さを合わせます。たたみの上だとポータブルトイレがたたみの目にそって倒れるかもしれないので、足元に滑り止めマットを置いたりします。プライバシーを守るため、ついたてを置くのもよいです。においが気になるかもしれないので、できればすぐに後始末をするか、消臭剤などを使うと効果的です。
3、手を動かすことができれば尿器・便器を使用
 夜間の頻尿や日中家の方が外出されているときなどには、便器や尿器といったものを使用するとよいです。便器には、少し大き目のものや小さ目のものがあります。使用する方の体型に合わせて、それらを使い分けます。尿器には普通の尿器と安楽尿器があります。普通の尿器は使用するとその都度トイレに捨てに行かなければなりません。その捨てる手間を省いたものが安楽尿器です。タンクをベッドの下に置き、排尿すると管を伝ってタンクに流れていきます。タンクには何回分か溜めれるようになっています。しかし、尿が管を伝ってタンクに流れるようにするには、ベッドなどの落差が必要です。そのようなときには尿を掃除機のように吸い込んでしまう特殊尿器を使用するのがよいです。ベッドのような落差がなくても、例えば、たたみで寝ている方などでも使用することができます。